世界のおいしい話

第三話:パスタの長い歴史

老若男女問わず人気のパスタ。
その長い歴史を簡単に確認してみました。

中国が先かイタリアが先か?

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ソースをからめて食べる近代麺料理(乾麺)は中国からマルコ・ポーロがイタリアに伝えたのか、ギリシャから伝わった麺料理をイタリア人が進化させたのか長く論争されていたが、イタリア国内での名誉裁判で、マルコ・ポーロがイタリアに帰る一年前にすでにパスタ(乾麺)が存在していたことを証明できたとか。それほどプライドと愛着を持っているイタリア人のパスタへの思いは並大抵ではない。それもそのはず、イタリアは2000年以上も前からパスタがある筋金入りのパスタ王国。

ところで、この「パスタ」の語源は“粉と水を混ぜ合わせこねたもの”。 こねることであの独特の歯ごたえと美味さを生み出しているのだ。

中世時代のパスタ

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好みの詰め物を板状に伸したパスタに包んだラビオリなどが広く普及したのは8世紀ころ。ローマ帝国崩壊から中世都市国家出現までの数世紀の間、中世の料理は悲惨な状態だったのに対し、東方ビザンチン帝国では洗練された文化を開花させていた。

11世紀にはビザンチン帝国のミケーレ7世の妹がヴェネチアの統領と結婚し、ビザンチンの食文化が伝わり、イタリアにフォークがもたらされ、ビザンチン料理をヒントにいろいろな形の詰め物パスタが考案された。

12世紀にはアラビア人が孔あきパスタをシチリアにもたらし、イタリア南部を中心に広まった。商取引でアラビア砂漠などを通行するとき、食料として小麦粉を携行したが、腐りやすく不便だったため、小麦粉を予め水で練りこんで孔をあけ、乾燥させておくことを考え出した。孔をあけることは、十分な乾燥と保存のために欠かせないことだった。

日本でも人気のイタリア南部の名物マカロニには、様々な知恵が盛り込まれているのだ。

初めはアメリカ料理

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パスタ乾燥のための理想的な気象条件を備えていたので、アラビアの乾燥パスタは、イタリア全土に広まる。何よりもソースとの組み合せによる味のバリエーションが豊かなので、高い食文化を求めるイタリア人に取り入れられたといえる。
そしてついにパスタがイタリアの民族的料理になるのである。
その後、多くのイタリア人移民によってアメリカに伝えられたパスタ料理は当初、アメリカ料理として日本に伝わるのである。

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